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“なにじん?”が日々思うところを徒然なるままに綴っております。詳しくは、こちらから。

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7月に第1回「テツガクの会」を開催しまる予定です。詳しくは、こちらから。

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現代版いろは歌留多

言技大全

はじめに

言葉は生き物です。 時代のエッセンスを嗅ぎ取って さまざまに変身していきます。 しからば、諺はどうか。 私たちは日頃、諺を何気なく使っています。 しかし、その意味するところは それが生まれた頃とは 違ってきているのではないでしょうか? 現代にマッチした諺の解釈 …私たちはこの馬鹿げたテーマに チャレンジしてみました。 どうせなら、おもしろおかしく 写真とセットでやろうじゃないか、と 。そこでできあがったのが この「言技大全~ことばとしゃしんのぬかるみ~」。 泥に足をとられるような表現ですが 、ぜひ一度目にしていただいて 一笑していただければ幸いです。

  

足が出る

きれいな足に魅せられて、ふらふらとネオンの下で遊んだりすると、財布の中はすっからかん。予算オーバーの大赤字。たとえ美足を出されても自分の足を出さないように。さもないと、足をすくわれますよ。

  

異口同音

みんながみんな、口をそろえて同じ意見を言うなんて、ちょっとコワいですね、不気味ですね。う~ん、ファッショぽい。情報のグローバル化が進むとこうなっちゃうんですかね。できれば、ひとりでもいいから、違う音を出す人がいてほしいものです。

  

う 嘘八百

ひとつやふたつならすぐにバレてしまうウソですが。さすがに八百も重ねると、何が嘘で本当なのか皆目わからなくなってしまいます。それは、つく方もつかれる方も同じ。きっと、頭がこんにゃく状態になって、「嘘から出た真」なんていうのも飛び出したりするのでしょう。

  

柄のない所に柄をすえる

理屈をこねて無理矢理こじつけることを言います。悪いことの喩えみたいに聞こえますが、発想の根本って、こんなことじゃないかしら。ラジオとカメラがひとつになった「ラジカメ」とか、明るい未来を拓く底抜けアイデアは、こんな無茶な発想方法がないと生まれないかもね。

  

尾鰭が付く

A君は金魚を飼った。→A君は金魚をかじった。→A君はかじった金魚にかじられた。→A君はかじった金魚に呪われた。→A君は飼った金魚に乗り移った。 こういうプロセスを「尾鰭が付く」と言います。

  

金がものをいう

あなたは宣いましたね。「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」と。でもね、今、あなたが「人の上に人をつくっている」のですよ。あなたにモノを言わせて、幅をきかせている人がいっぱいいるのです。もう一度、言ってください。「人の下に人をつくらず」と。そして、僕の懐に飛び込んできてください。ひとりが寂しかったら、みんなで来てくださいね。

  

清水の舞台から飛び降りる

よく喩え話のように使われていますが、これは実際にあった事なのです。江戸時代、無事に降りられたら大きな福が舞い降りるとかで、多くの人が飛び降りたそうです。という記事が新聞に載ったとたん、数人が飛び降りたという噂もあります。人間って、影響されやすい生物なのですね。

  

口が干上がる

口にするものもないほど困窮することを喩えた言葉ですが、何とも言いえて妙です。リストラ、倒産…。まったく心まで砂漠化しそうな世情ですが、実際にその被害を蒙った人たちは、まさに口が砂漠化していることでしょう。オアシスは一体どこにあるんでしょうね?

  

檄を飛ばす

気合いを入れる、みたいな意味でよく使われますが。もともとは自分の主張を文書(檄)にして送りつけたことから生まれた言葉。だから、もらい仕事を部下に流しているような上司から檄を飛ばされる筋合いはないわけで。飛んできたら、すかさずかわしましょう。あ、そうそう、歴史の教科書に出てきた空也上人像。あれも檄を飛ばしてましたよね。

  

ごまめの歯ぎしり

犬の遠吠えとも言いますが。力のないものが悔しがったりすることの喩えです。でも、馬鹿にして軽くみてはなりません。歯ぎしりも大合唱になれば、時代を動かす力になります。ほら、そごうの倒産がそうでしょ。

  

匙を投げる

今年もタイガースは指定席をキープしてしまいました。勝利もなく、話題もなく、ファンとしては寂しい限り。そこで、提案です。来シーズンは魔球を開発しませんか。名付けて「スプーン」。大魔人のフォークより何千倍も威力のあるミラクルボールです。えっ?それなら「匙を投げる方が早い?」ごもっともでございます。

  

雌雄を決する

ひよこのオスとメスを選別する人はコンマ何秒の世界で正確に判別するといいます。でも、彼らにも判別できないだろうな、と思うのが今の日本人。おっさんみたいなお嬢さんや娘気取りの叔父様まで、まあ乱れております。少子化対策のためにも、ここらで一度、雌雄を決してみてはいかがでしょう。

  

住めば都

マンションのチラシとかを見ていると、豪華な仕様とか最新の設備などのコピーが踊りまくっています。そりゃ、生活のステージですから充実しているにこしたことはない。でも、暮らしの主人公って人間です。テントや段ボールがステージでも、人生が輝いていればいい、と思うんですけど…。やっぱり庭付きの戸建てはいいよなぁ。

  

背に腹は替えられぬ

A子にキメるのか、B代をマブにするのか?そんな贅沢な判断を迫られる男性がいます(結局、二股かけているだけなんですけどね)。どちらを腹にして、どちらを背にするのか。これは、まさに究極の選択。七転八倒の気分でしょう。でもね、ちゃんと答えを出しましょうね。手足や首を引っ込めて、知らんぷりなんか、しないでね。

  

足跡を印す

ハリウッドなんかも、そうなんですが、なぜか偉くなると足跡を残そうとします。手じゃないんですね。それほど人類にとって足は大切。ま、二本足で歩くのは人間だけですから。でも手を器用に使って文明を築いたのも人間。手にも、もう少しスポットを当ててあげればいいのに。その点、お相撲さんは、わかっているな、と感じます。だって、いつも手形だもの。

  

大同小異

男女共同参画が次代のキーワードとお役所なんかは言っているそうですが。男も女も同じ人間。そんなに違いはありません。だって、トイレを見ればわかるでしょ。小をするところだけが異なっている。ま、見方を変えれば、男の方が「小」にこだわってしまっている、とも言えるのですが…。

  

血眼

一時、カラーコンタクトなんてものが流行して、みんなフランス人になったり、イタリア人に化けたりしたものですが。さすがに血走った目にしようとする人はいなかったようで。ところで、逃げていったものを血眼で追いかけても、たいてい最後は血の涙を流して終わり。そんな、経験ありませんか?

  

爪の垢を煎じて飲む

問題は、その人の爪をどうやって入手するかです。ま、虎のぺニスや麝香猫の涙腺みたいにワシントン条約が立ちはだかっているわけでもないわけで。CIAのような行動を取れば入手可能かも。でも、アインシュタインの爪の垢とか、クレオパトラのとかは、どうするんでしょう。精子バンクみたいに爪垢バンクとかできたりして。古いのになると「○○遺跡から爪の垢が発見されました」なんてニュースになったりしてね。

  

手ですることを足でする

正式・正当でないことをする喩えですが、視点を変えて考えると、手ですることが足でできるということは、器用者とも言えるのではないでしょうか。柔道一直線の近藤正臣は足でピアノを弾いていました。マイケル・シェンカーは真剣に足でギターを弾くレッスンをしていたそうです。ま、道を外れてこそ天才ということなんですね。

  

唐変木

偏屈な人や気のきかない人をののしって使いますが、一説によると唐からやってきた変ちくりんな木の意味から生まれた言葉と言います。確かに木がしゃべるのなら、ぶしつけで偏屈なことを言っても妙に納得してしまいますね。

  

長い目で見る

モノには限度がありまして、顔の広さが自慢の御人でも、目を長くできるのは、せいぜい顔の幅どまりで。そこから先は、もう見捨てる他ないわけです。ま、できるだけ切れ長のパトロンを探すことをお薦めいたします。

  

苦虫を噛みつぶしたような

言葉に毒を持った人って、いつも苦々しい顔をしていると思いませんか?きっと口の中に、苦虫でも飼っているんでしょう。くれぐれも撒き散らしたその毒で身を滅ぼさないように…。

  

抜き足差し足

門限を破って、夜中に家に帰ってきて、抜き足差し足。盗人みたいなことをするな、とよく叱られました。どうも、心にやましさがあるときに出てしまう歩き方のようです。例え、やましい気持ちになっても、足を取られて抜き差しならない、なんて状況にならないように、音を荒げず歩いてまいりましょう。

  

ねじを巻く

誰かにねじを巻いてもらわないと動けない人っていますね。でも、その誰かも誰かにねじを巻いてもらっているのかもしれません。人間って根本的に横着です。自分のねじくらい自分で巻く!と息まいている人でも、実際はせっせと他人のねじを巻いているだけなのかもしれないのです。う~ん、生きるってな~に?

  

のしを付ける

離婚する夫婦が増えていますが。未だに結婚する時は新郎が新婦の父親に「娘さんをください」なんて言うしきたりが残っているようで。そんなことを口走った新郎は、きっと離婚の際に、義理のお父さんにこう言うんでしょうね。「のしを付けてお返しします、ごちそうさまでした」と。

  

鼻毛を読まれる

男が女の人から甘く見られて、さんざんな目に合うことの喩えです。でも、読まれるほど目につく鼻毛をしていたら、相手にさえしてもらえないんじゃないのかなぁ。でも、胸毛フェチの人がいるんだから鼻毛フェチもいるかもしれませんね。

  

ひと肌脱ぐ

他人のために労力を使う、ということは痛みが伴うものです。このおじさんは、人類のためにほんとうにひと肌脱いでくれました。この行為が、どれほど現代医学の発展に役立ったことか。痛かったでしょう、辛かったでしょう。でも、ごめんなさい。僕は「人体博」で、おじさんのことを奇異の目で見てしまいました。もう少し人間修業したいと思います。

  

福耳

ま、長けりゃいいってもんでもありませんが。耳に限って、長く垂れているのが福相だとか。人生に、お金持ちになれるとか、長生きできるだとかの特典が付くそうです。こういうのが、おっぱいにも適用されるといいのにね。長~くタレているのが運を呼びます。とかね…。

  

屁っぴり腰

腰が引けるとも言いますが。でも、このポーズ、おならをするには最適のスタイルなのです。だから、屁っぴり腰の人を見ても、けっして叱らないでください。彼は、一生懸命前向きに、おならを捻り出そうとしているかもしれないのだから。腰が引けていると考えているのは、あなたの思い込みかもしれないのだから。

  

骨の髄までしゃぶる

しゃぶられているうちは気持ちもいいでしょう。天にも昇る気分が味わえるでしょう。問題は、しゃぶり尽くされた時です。てっぺんに着いたとたん、しょぼくれた、萎えた姿にされてしまいます。骨抜きにされて、結局骨しか残らない、なんて洒落にもならない事態に陥る前に、目を覚してね。

  

俎板の鯉

据膳食わぬは男の恥、なんて昔は優雅なことが言えました。かつては、女性が俎板の鯉だったのですが。今やセクハラの時代。据膳だと思って喜んでいただいたら、自分が俎板に乗せられていたなんてこともあります。据膳食わぬは男のけじめ、くらいの心構えでまいりましょう。

  

水に流す

最初は水心あれば魚心で仲良くしていたのに、いつからか水と油の関係になってしまって。そんな男女関係は、それまでの努力が水の泡と消えてしまわないうちに、きれいさっぱり水に流しましょう。未練が染みつかないように、消臭剤もお忘れなく。

  

胸に釘

ドラキュラは、胸に十字架を打ち込まれると死んでしまいます。人間は、するどい一言が胸に刺さると死んでしまいます。コピーライターは、死なぬ程度に言葉を刺し込むのが仕事ですが、なかなか胸まで届かなかったり、深く刺し過ぎて殺してしまったりが実際です。時には、批評のするどい指摘の言葉に死んだりする悲しい職業なのです。

  

目は口ほどに物を言う

口は禍のもとなどと申しますが、目が口ほどに物を言うのなら、やはり「目も禍のもと」と言わざるを得ません。ついつい目が饒舌になる方には、濃いめのサングラスをお薦めします。物もらいで痛い目に遭われぬよう、御自愛くださいませ。

  

もぬけの殻

ロブスターって自分の脱いだ殻を食べるそうです。それを見て思いだしたのが、整形手術をした女性の話。手術前の写真を全て焼き捨てたというのです。ま、変身を遂げた時点で、過去は「もぬけの殻」となるわけですが。けっこう本体よりも「もぬけ」の中に味わいがいっぱい詰まっているような気がしませんか?

  

山高きがゆえに貴とからず

「ボインは~お父ちゃんのためにあるんやないんやでぇ~」と唄う歌がありました。乳タンクとして考えれば巨乳は人類のためであります。男にとっても、確かに大きいほうがうれしい。でもね、やっぱりカタチにもこだわりたい。たとえ小さな虚乳でも、キレイならいいじゃないですか。女性の方々、大きさだけにとらわれず、胸高らかに生きていってください。

  

夢枕に立つ

ストーカーの究極のスタイルって「夢枕」に立つことかもしれませんね。「お前のせいで死ぬんだ」なんて遺書を書いて、とっととあの世に旅だって。あげくの果ては毎晩、枕元に現れる。どうせ来るなら、未練たらしい言葉を吐くだけじゃなく、明日のGIの結果を教えてくれるとか宝くじの当選番号を見せてくれるとか、なんかお告げを持ってきてほしいものです。

  

喜んで尻餅をつく

有頂天になって油断すると思わぬ失敗をするから気を引き締めなさい、ということを言っているのですが。シドニーオリンピックの女子水泳の表彰式で、これにぴったりのシーンがありましたよね。ところで、人間ってなぜ、尻餅とか失敗するとうれしそうに笑うんでしょうね。

  

楽髪苦爪

楽をすると髪が伸び、苦労すると爪が伸びると教えてくれています。この言葉から推測すると、最近の男性はロン毛ブームもあり、楽をしているようです。一方、女性はネールアートの流行にも顕れているように苦労していますね。身体的にみても、どうやら女性の時代のようです。

  

輪廻転生

ある宗教団体(富士山麓に鳴くアレではありません)に入っていた人の話。そこでは三人の新人を勧誘すると前世が何だったか教えてもらえる特典がありました。そこで、彼は一念発起。特典を手に入れることに。期待感に胸踊らせて、その場に臨んだのですが、解答は… 「キミの前世は牛だ」 仏教の世界では、悟り切れない者が何度も生まれ替わっては修業を繰り返すとか。きっと、彼は牛の時代に猛烈な修業を積んで人間になったんでしょうね。

  

類は友を呼ぶ

仲のよい夫婦は顔が似てくる。そんな噂があったので、調べてみたことがあります。確かに顔がそっくりの夫婦ってかなりの数で存在していました。ただし、仲がいい、悪いはわかりませんでした(聞き取り調査をしなかったから)。うん、でも一見仲悪そうでも、夫婦ってわかんないから。きっと顔が似ている集団は、夫婦に限らず仲よしこよしなんでしょうね。

  

連鎖反応

ある反応が次々と反応を誘発して拡がる現象。 マンションのワンフロアで、同時期に赤ちゃんが生まれるということも、この連鎖反応の一種と考えられる。

  

論より証拠

う~ん、論のうちは言い逃れもできるのですが、証拠を突き付けられるとグ~の音も出せないものですね。掴まれて困る尻尾をお持ちの方は、なるべく机上の空論に時間を費やし、物的証拠を見つけられないよう努力をしてください。

  

輪をかける

富士山を枕にして寝る話とか、昔から日本人はホラ話が大好きです。ホラの持つ機微を理解して文化をつくってきた人種が私たちなのです。だから「そんなヤツおらんでぇ~」と言いたくなるような話を聞きたがるわけです。でも、近頃ウソとホラの違いがわからない人も増えてきました。話に輪をかけたとしても、手には縄をかけられないような人生を送りましょう。